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他の税理士に変更したいと言われ、、、

マネージャーとなって少し経ったころ、あるクライアントを引き継いで担当することになりました。

その少し前のタイミングで先方の新しい経理部長が中途で入社していたのですが、この方は税務会計の範疇に収まらず雑務的な業務も依頼してきたり、お付き合い初めの時期から他の税理士への変更をほのめかしたり、当初は手厳しいクライアントの印象を持っていました。

一方で、特に税務ストラクチャーに関する内容を中心に質問が多く、疑問点や問題点等があれば積極的に指摘するように心がけました。

その結果、徐々に先方の態度が変化していくことを感じ、こちらの対応への感謝を口に出してくれるようにもなったのです。

後に聞いた話ですが、先方の社内で進めていたコスト削減プロジェクトの一環で無駄な作業の洗い出しに注力しており、以前より多くの業務を依頼していたクリフィックスを牽制していたようでした。

その後は新規プロジェクトがあれば話をもらえるようになりましたし、数年経った現在でも良好な関係が継続しています。

このクライアントとの折衝を経て、高度な再編ストラクチャーに関する相談等にもある程度対応できるようになったのです。

またクライアントのニーズを考えつつ日々の対応の中で相手をコントロールし、マイナスからスタートした関係を改善できたうえ、新たな仕事の話ももらえるようになり、私自身の成長を感じることができた経験だと感じています。

税理士に必要なのは、テクニカルな税務論点に対応する能力だけでなく、よりよいサービスを提供するために、クライアントとの付き合い方も工夫していく必要があります。

それができれば必ずクライアントは評価してくれると感じた経験でした。